日本一高いバンジージャンプスポットとして有名な新旅足橋(しんたびそこばし)。
国道418号にある丸山バイパスに架けられたその橋は、旅足川までの高さが200m超ということもあり、別の飛び降りスポットとしても有名です。
この記事では新旅足橋の基本情報と報道されたニュースについてまとめます。
本記事はバンジージャンプ以外での飛び降り行為を助長するものではございません。
つらい気持ちを抱えている方のために、専門の相談窓口をご案内します。
ひとりで悩まず、誰かに話してみませんか。
① 基本情報
◆橋梁諸元
三井住友建設 PC設計NEWS No.114 新旅足橋
工 事 名:新丸山ダム国道418 号線新旅足橋上部工事
発 注 者:国土交通省中部地方整備局新丸山ダム工事事務所
設 計 者:(株)長 大
位 置:岐阜県加茂郡八百津町小洞~牛首
道路規格:第3種第3級
形 式:PC3径間連続ラーメン箱桁橋
荷 重:B活荷重
橋 長:462.0m(119.0m+220.0m+119.0m)
総 幅 員:10.75m(有効幅員9.75m 車道7.25m 歩道2.0m)
架設工法:張出し架設工法
PC鋼材:主鋼材 :SWPR7B 19S15.2(ディビダーク工法:外ケーブル)
:SWPR7B 12S15.2(ディビダーク工法:内ケーブル)
横 締 :SWPR19 1S28.6(SM 工法:プレグラウト鋼材)
せん断鋼材 :SBPR930/1080 φ32、φ26
従来は八百津町民の生活道路として「旅足橋」が使用されていましたが、2029年に「新丸山ダム」が予定通り完成すると旅足橋は水没してしまいます。
その生活道路の一部として旅足川を越えるために新たに作られたのが「新旅足橋」です。
新旅足橋の形式はヒンジ沓(※1)の無い連続ラーメン橋(※2)です。
特に中央径間の支間220mは、岩手県九戸群にある長倉大橋の175mを抜いて日本一の長さです。
※1 ヒンジ沓・・・走行面にある橋と橋のつなぎ目
※2 ラーメン橋・・・建設コストが安く耐震性に優れた橋
2020年8月には日本一の高さを誇る「岐阜バンジー」が開設されました。
詳細は以下の記事をご参照下さい。
② バンジージャンプ以外での飛び降りについて
ここではインターネット上に点在する新旅足橋での飛び降り行為の情報について、橋の歴史とともに振り返ります。
時期 | 内容 |
---|---|
2004年3月 | 着工(工事開始) |
2009年5月 | 竣工(工事完了) |
2009年5月 | 開通前の橋で女性が飛び降り |
2010年3月 | 開通 |
2010年 | 飛び降り1名 ※2009年5月の女性を対象として数えている可能性有 |
2011年 | 飛び降り1名 |
2012年 | 飛び降り1名 |
2013年 | 飛び降り5名 |
2014年 | 飛び降り0名 |
2015年 | 飛び降り1名 |
2015年2月 | 八百津町が大型看板を2本設置。 自殺防止のメッセージや相談先の電話番号を記した。 |
2016年 | 飛び降り6名 |
2017年9月までに | 飛び降り3名 ※同年9月の補正予算要求資料の目標値が「3人」になっているため、この時点で既に飛び終えていると判断。 |
2017年11月8日 | 国の補助金1400万円を充て、駐車場周辺に防犯カメラ3基、センサーライト1基、防犯灯4基を整備することが報道される。 |
2018年5月8日 | 靴をそろえて置き、飛び降りを偽装したとして当時53歳の男を逮捕。 犯行は同年4月27日に行われた。容疑は「偽計業務妨害」。 警察官10人が約8時間にわたり、川などを捜索した。 |
2019年 | 情報なし |
2020年5月 | この時点で欄干が高くなり有刺鉄線が設置されたことが確認できる。 |
2020年8月 | 岐阜バンジーが開設。 日本一の高さ(215m)のバンジージャンプとして有名になる。 |
2020年9月 | 転落防止柵の設置工事完了。 |
2021年5月 | 岐阜バンジーへの挑戦者が5,000人を超える。 |
2022年 | 情報なし |
2023年 | 情報なし |
2024年4月5日 | 岐阜県警加茂署が身元不明の男性遺体についての情報を公開。 発見日は4月1日で3月31日には亡くなっていたと見られる。 公開されている情報 |
2025年10月20日 | 岐阜県警加茂署が身元不明の男性遺体についての情報を公開。 発見日は10月2日。 公開されている情報は次の動画の通り。 |
③ まとめ
新旅足橋は日本一高いバンジージャンプ「岐阜バンジー」の舞台として知られています。
一方で、これまで報道された様々な出来事から安全対策の強化も進んでいます。
この記事を通して、橋の歴史と現状を正しく知り、命の尊さについても改めて考えるきっかけになれば幸いです。
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