自身の研究が米誌「TIME」の「世界の発明50」に選ばれ、
未来のノーベル賞候補とも言われている玉城絵美さん。
その玉城さんが研究・開発する『ボディシェアリング』とは一体何なのか。
本記事では
- 玉城絵美さんのプロフィールは?
- ボディシェアリングって具体的にはどういうこと?
- 今後どういったことが考えられるの?
上記の点を踏まえつつ、その可能性について考察します。
沖縄県生まれの才女、玉城絵美さんの輝かしいプロフィール
1984年1月19日、沖縄県中頭郡北谷町生まれ
“おきなわけんなかがみぐんちゃたんちょう”と読みます。
中日ドラゴンズの春季キャンプが行われる
「Agreスタジアム北谷(北谷公園野球場)」があることで有名です。
書ききれない経歴の数々
- 【学業】
- 琉球大学工学部情報工学科卒業。
- 筑波大学大学院システム情報工学研究科修了。
- 【現在】
- H2L株式会社、代表取締役社長
- 早稲田大学理工学術院特任准教授
- 琉球大学工学部教授
- 内閣府,科学技術イノベーション政策推進専門調査会 専門委員
- 経済産業省,研究開発・イノベーション小委員会 委員
- さきがけ研究者
かなり省略したのですが、それでもこれだけの経歴をお持ちです。
未来のノーベル賞候補とも言われているので、
いつの日かその経歴も追加されるのでしょうね。
「セブンルール」や「ONE hour Sense -1Hセンス-」を始め多数のメディアに出演
数々の経歴とその研究内容について多数のメディアから注目される玉城さん。
掲載・出演されたメディアの一部をここで紹介します。
【テレビ朝日「あいつ今何してる?」】
2021年2月24日放送
学生時代の同級生が大人になった今、何をしているのかを徹底調査する番組です。
玉城さんは#171『名門校の天才・奇才卒業生は今?』で紹介されています。
番組ホームページのバックナンバーでは若い頃の写真も確認できました。
記事投稿時点では特番放送のみのため、バックナンバーはそのうち消えるかもしれません。
【関西テレビ「セブンルール」】
2017年11月21日放送
この番組は7つのルールで話題の女性の人生を映し出すドキュメント番組で、
紹介された玉城さんのセブンルールは下記の通りです。
セブンルール
1.1日の仕事を数値化する
2.わからないことは人に頼まない
3.ボロボロのときは明るい服を着る
4.文鳥の匂いを嗅いでリラックスする
5.寝る前に最低1冊本を読む
6.血糖値を上げるために甘いものを配る
7.出来るだけ引きこもる
引用元:セブンルール
最初の「1日の仕事を数値化する」というのは玉城さん独自の自己評価方法で
HWV(ハッピーワーキングバリュー)と呼んでおり、
1日の仕事の件数×かけた時間×重要度×緊急度
という公式で数値化します。
日頃の行いまで数値化するという独特な考えがとても面白いですね。
【フジテレビ「ONE hour Sense -1Hセンス-」】
2021年2月28日放送
メルセデス・ベンツが提供する情報番組で
「1時間あったら、どこへ行きたいですか?」というのがテーマです。
#529に玉城さんは出演しており、日本最古の植物園である「小石川植物園」を訪問しました。
都会のオアシスとも言えるこの場所には多くの自然が残されており、
玉城さんにとっても特別な時間を過ごせる場所のようです。
その他にも「シューイチ」や「東洋経済」、「世界一受けたい授業」など
多くのメディアから注目されています。
一度の人生で複数の人生を体験できる『ボディシェアリング』
個々が体感した固有感覚を共有化できる技術
”固有感覚を共有化”と言われてもあまりピンとこないと思います。
固有感覚とは「体の動きに関する情報を伝える感覚」です。
いままでは個々が体験したことを共有する場合、
- 視覚情報……写真を見る、動画を見る
- 聴覚情報……話を聞く、録音された音を聴く
このような方法がありました。
現在、研究・開発が進められている『ボディシェアリング』では
新たに次のような体験を共有化できるようになります。
- 動きの体験
- 重量の体験
- 抵抗の体験
次の項目では具体的にどのような体験ができるかを紹介します。
尚、私個人の考えはこの章では割愛し、最後の章でまとめます。
「動きの体験」……あなたもプロプレーヤーの動きを体感できる
これはNTTドコモのCM『「あなたと世界を変えていく。」人間拡張編』を
見るとよくわかります。
CMでは、ピアニストの角野隼斗さんのピアノスキルを
女優の綾瀬はるかさんがダウンロードし、
綾瀬さんがまるで角野さんになったかのようにピアノを弾く姿が描かれています。
「重量の体験」……りんごの重さや小鳥が手に乗る感覚を体感できる
これは具体例が少ないのですが、
「りんごが落ちて手に乗った時の感覚」や「小鳥が手に乗るときの感覚」を
重量として感じることができるようになります。
「抵抗の体験」……手漕ぎボートでの水の抵抗を体感できる
これはNTTドコモとの実証実験がすでに行われています。
その名も『カヤック漕ぎ体験』
プールに浮かべたカヤックロボットを約50キロメートル離れた場所から遠隔操作。
通信は5G環境で行い、さらにボディシェアリング技術を応用することで、
遠隔地に居ながらカヤックを漕いでいるような感覚を味わえるという実験です。
『ボディシェアリング』関連商品
書籍:BODY SHARING 身体の制約なき未来
玉城さんが自身がボディシェアリングと未来予測について記した本です。
映画:竜とそばかすの姫
細田監督はこの映画に登場する仮想世界「U」にリアリティを加えるため、
玉城さんとお話をされております。
個人的見解『ボディシェアリング』の可能性について考察 ※注意事項有
年に1度しか会えないお孫さんを自宅に居ながら抱っこできる
東京で産まれて間もないお孫さん。
沖縄に住む自分の父と母にもこの感動を分かち合いたい。
そんな時は『ボディシェアリング』
今までは映像と音でしか伝えることができませんでしたが、
こどもを抱く母親と固有感覚を共有することで、
まるでお孫さんが腕の中にいるような重量感と
指を握られた時の抵抗感を自宅で味わえます。
レッスン中、感覚的な動きを頭ではなく体で理解することができる
音楽のレッスン中、先生が言ったひと言。
「ここはもっと感情をこめて弾いて」
先生ごめんなさい。正直、何言ってるのかわかんないです。
そんな時は『ボディシェアリング』
言葉では伝わらない感覚的な動きも先生と固有感覚を共有化することで、
実際の動きとして体感し覚えることができます。
秘められた危険性と法規制の重要性
これは極論かもしれませんが、固有感覚を共有化した際、
自分の意思である程度制御できないと犯罪などが起こる可能性もあると考えています。
例えば、装置を付けたまま寝落ちしたAさんが悪意を持ったBさんに
自分の首に手をかける動作の信号を送信され……。
そう考えると映画「GAMER」のように人を自由に操り戦わせることも
可能になるかもしれないですね。
それらが全て法律で規制できるかは分かりませんが、
車なども便利なものであり、危険をはらんだものでもあるので、
結局は使う人次第になると思います。
使い方を間違わず、素晴らしい未来を歩みましょう。
個人の体験が価値を生む世の中へ
『ボディシェアリング』が一般的に広がると個々の体験を
手軽に追体験できるようになると思います。
そのような世界になった場合、やはり重要視されるのは”オリジナル”でしょう。
いかに貴重な体験を共有できるか。
バイトテロやバカッターのような一般的には受け入れられないような
体験が広がるのではなく、スポーツ選手や音楽家など自分の人生とは
無縁だった体験を手軽にできるような世の中になってほしいと思います。
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