バンジージャンプのリスクを知ろう!海外で起きた8つの事故

高所から飛び降りるという特性上、事故が起きた場合はその命を奪われる危険性もあるバンジージャンプ。スポーツやアクティビティーとして安全に楽しめるよう配慮されていますが、それでも不慮の事故が起こってしまう場合はあります。

今回は海外で起きたバンジージャンプに関する8つの事故を紹介します。中には日本国内とは違い、言葉の違いから起きた事故も含まれます。これから海外でバンジージャンプを安全に飛ぶためにも知っておいて損はないと思います。

スポンサーリンク

2011年12月31日 アフリカ南部 ザンベジ川

【事故発生日】2011年12月31日

【場所】アフリカ南部 ザンベジ川(Africa Zambezi River)

【高さ】約110m

【被害状況】軽傷者1名(22歳 オーストラリア人 女性 観光客)

【事故内容】アフリカ南部のジンバブエとザンビアの国境にあるザンベジ川。ここにある高さ約110mの橋から観光客のオーストラリア人女性がバンジージャンプをしたところ、ロープが切れ川に落下。 川にはワニが生息しているようですが、女性は両足をロープで縛られたまま自力でジンバブエ側の川岸まで泳ぎ着き、一命を取り留めました。女性は水面で全身を打ち、鎖骨を折るなどをしましたが命に別条はありません。

スポンサーリンク

2015年06月28日 フランス北部 オーダンクタン

【事故発生日】2015年06月28日

【場所】フランス北部 オーダンクタン(France Audincthun)

【高さ】約65m

【被害状況】死者1名(28歳 女性) 重傷者1名(男性)

【事故内容】フランス北部で実施されたクレーンからのバンジージャンプ。28歳の女性客とそのボーイフレンドと見られる男性客は、それを行うために高さ約65mのクレーンの頂上へ。しかしハーネスに問題があったため、二人は飛び降りた後、そのまま墜落。女性客は亡くなり男性客は搬送先の病院へ入院しました。警察はジャンプ台の管理者らを過失致死容疑で逮捕。ジャンプに使用した器具は捜査員によって押収されました。

スポンサーリンク

2015年08月10日 スペイン北部 カベソン・デ・ラ・サル

【事故発生日】2015年08月10日

【場所】スペイン北部 カンタブリア州 カベソン・デ・ラ・サル  (Spain Cantabria Cabezon de la Sal)

【高さ】約40m

【被害状況】死者1名(17歳 オランダ人 女性 観光客)

【事故内容】ツアーグループの一員としてオランダからやってきた17歳の女性が「Flowtrack」という業者の主催するバンジージャンプに挑戦。 インストラクターが橋の反対側に固定されているロープを確認するために女性から離れた際、女性はインストラクターが戻るよりも前にジャンプしました。 本来は安全のためのフックを女性のハーネスに装着し、もう片側を橋に固定するのですが、彼女が飛んだ時点では橋側の固定がされておらず、約40m下の河原に落下し全身を強打して亡くなりました。 女性がジャンプしたのはインストラクターの下手な英語が原因のようです。インストラクターの発した「No jump.」が「Now, jump.」に聞こえジャンプしました。通常はこのような誤解が生じないように「Don’t jump.」を使用するのですが、そのインストラクターは何度も「No jump.」と言っており、このような悲劇を招く結果となりました。 又、Flowtrack社に対してもいくつかの法令違反が見つかっており、「行政の承認を得ずにこの高架橋をバンジージャンプに使用していたこと」や「バンジージャンプの参加対象を18歳以上と定めているにも関わらず、受付時に被害女性の身分証明書を確認していなかったこと」などが問題となっています。

スポンサーリンク

2018年01月29日 中国 マカオ・タワー

【事故発生日】2018年01月29日

【場所】中国 マカオ・タワー(China Macau Tower)

【高さ】233m

【被害状況】低体温症1名(30歳 ロシア人 男性 観光客)

【事故内容】気温が低すぎたことにより安全システムが誤作動し、被害者男性が地上約55mの上空で1時間余り宙吊りになりました。当時の気温は7℃程度だったようです。助け出された男性は意識のある状態でしたが、両脚のしびれや身震いをするほどに体温が低下していたためすぐに病院に搬送されました。

スポンサーリンク

2019年07月21日 ポーランド グディニャ

【事故発生日】2019年07月21日

【場所】ポーランド グディニャ(Poland Gdynia)

【高さ】約100m

【被害状況】重症1名(39歳 男性 グディニャ在住)

【事故内容】ポーランドのポモージェ県グディニャで、バンジージャンプに挑戦した男性がエアマットの上に頭から落ち、救急車で病院に搬送されました。事故の一部始終を捉えた動画では、約100メートルの高さまでクレーンが上昇した後、ハーネスで足首を固定された男性が両手を広げて飛び降りている様子が映し出されています。しかし3分の2ほど下降したところで何かが切れたような音が響き、「ボン」という音とともに男性はエアマットに落下、マットから転げ落ちました。事故に遭ったのはグディニャ在住の39歳男性で、多臓器が損傷し背骨を骨折していましたが、脊髄の損傷を免れたため身体を動かすことは可能です。

スポンサーリンク

2021年07月18日 コロンビア北西部 アマガ

【事故発生日】2021年07月18日

【場所】コロンビア北西部 アマガ(Colombia Amaga)

【高さ】約45m

【被害状況】死者1名(25歳 女性)

【事故内容】コロンビアの北西部アマガで、25歳の女性が45m超の橋の上からジャンプして死亡。女性はバンジージャンプに訪れていましたが、命綱となるロープの装着をしていませんでした。女性はボーイフレンドと一緒に橋の上でバンジージャンプ前の装具の準備をしていました。その後、そばにいたインストラクターが先に準備を終えたボーイフレンドに「ジャンプして!」と声をかけたところ、女性は自分に指示があったものと勘違いし、まだ足首にバンジーコードが装着されていない状態で橋の上から飛び降りました。ハーネスは着けていたようです。「バンジージャンプを提供していたSky Bungee Jumpingという会社は無許可で営業を行っていた」との情報もあがっています。

スポンサーリンク

2021年10月10日 カザフスタン共和国 カラガンダ

【事故発生日】2021年10月10日

【場所】カザフスタン共和国 カラガンダ(Kazakhstan Karaganda)

【高さ】約25m

【被害状況】死者1名(33歳 女性)

【事故内容】カザフスタン共和国カラガンダで、33歳の女性が高さ約25mのホテルの屋上からロープジャンピングに挑戦し、頭を強く打って死亡しました。バンジージャンプは弾性ロープを使って上下にバウンドするのですが、ロープジャンピングはナイロン製ロープで高所から一気に飛び降りるため自由落下のスリル感を味わうことができます。女性がジャンプする様子を捉えた動画では、腹部に黒と黄色の太いロープが繋がれた女性に男性スタッフがハーネスを装着している様子が見て取れます。ジャンプの経験が豊富だった女性は始終落ち着いた様子で、スタッフの合図に躊躇することなくジャンプ。しかし勢いがついた女性のスピードは落ちず、そのまま約25m下のコンクリートに頭から落下しました。女性は救急車で地元の病院に搬送され血腫を取り除く開頭手術が行われましたが、間もなく亡くなりました。ロープジャンピングでは水平に張られたロープにジャンプする者が腹部または腰につける別の太いロープが繋がれます。目撃者によると「安全を確保するためのロープを木に繋ぐ前に、別のスタッフが『ジャンプOK』のゴーサインを出していた」との証言もあり、水平に張られているはずのロープが緩んだ状態のままジャンプした可能性が高いようです。

スポンサーリンク

2023年02月24日 タイ東部 パタヤ

【事故発生日】2023年02月24日

【場所】タイ東部 パタヤ(Thailand Pattaya)

【高さ】約30m

【被害状況】軽傷1名(39歳 香港在住 男性 観光客)

【事故内容】タイ東部の観光地・パタヤにあるサファリパーク「Changthai Thappraya Safari and Adventure Park」。ゾウなどの動物と触れ合うことができるだけでなく、実弾射撃や4輪バギーの乗車体験など様々なアトラクションが用意されているサファリパークです。そのアトラクションの1つに湖へ向かって飛び降りるバンジージャンプがありました。香港から友人らと観光で訪れていた男性は射撃の体験をするつもりでしたが、友人がバンジージャンプを体験したのを見て自分も挑戦することに。高さ約30mのジャンプ台から両腕を広げて飛び降りました。しかしバウンドする前に脚に繋いでいたロープが突然切れてしまい、男性はそのまま湖の水面に衝突。待機していたスタッフにより救出され、近くの病院に搬送されました。

スポンサーリンク

最後に

このようにバンジージャンプは海外でも様々な事故が起きており、特に言葉の行き違いに関しては海外特有の事故のように感じました。勘違いや思い込み、装備の経年劣化や装着漏れなど原因は多々ありますが、施設のスタッフの指示に従い、バンジージャンプを安全に楽しみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました