これは私がバンジージャンプを飛んでみようと考えた時に気になったことです。その後、調べていくと様々なことがわかりました。
この記事ではバンジージャンプの起源や発祥国、日本の発祥地、国内外の歴史をどこよりも詳しく解説します。この記事を読めば、あなたのバンジージャンプの知識がさらに深まります。
バンジージャンプの起源「ナゴール」の詳細
バンジージャンプの起源は南太平洋の島国バヌアツのペンテコスト島で行われているナゴールです。ここではそのナゴールについて詳しく紹介します。
ナゴールにまつわる伝説の代表例と別パターン
ナゴールにまつわる伝説にはいくつかのパターンが見つかりました。ここでは最も多かった内容をつなげて話を再構成しています。
何年も前の話、ある村の女性が夫の暴力から逃れるために森へ逃げ込みました。彼女は夫から隠れるために木に登ったのですが、それを見つけた夫が後から登ってきます。夫が彼女に追いつく直前、彼女は木から飛び降りました。夫は彼女を捕まえてやるという思いと、彼女が死んでしまったという思いの中、彼女を追って木から飛び降ります。
妻は助かりました。彼女は足首に植物のつるを巻き付けており、それが命綱となったのです。しかしそれを知らなかった夫はそのまま落ちて亡くなりました。
──
それ以降、男たちは二度と女性から騙されないようにするために木から飛び降りる儀式を始めました。
以下に調査で分かった別のパターンを記載します。
ナゴールは女性が不仲な夫から逃げるために木から飛んだのが始まりと覚えておけばいいと思います。
ナゴールの呼び方は2パターン
よく見聞きするのはナゴールという呼び方ですが、ランド・ダイブとも呼ばれています。確認できた呼び方と書き方は次の通りです。
ランド・ダイビングで調べるとバヌアツへの旅行記などが見つかるので、旅行者や現地の人にとってはランド・ダイビングの方が一般的なのだと考えられます。※この記事内での呼び方はナゴールで統一します。
ナゴールの塔やロープは植物からできている
ナゴールの塔やロープは全て植物から作られています。まずは塔についての説明です。

女性が塔に触れると塔は壊され、その年のナゴールは中止となります。
次はロープ代わりのつるの説明です。
ナゴール以外の時期にジャンプを行うとどうなるのか。実例があります。
1974年、イギリス女王エリザベス2世が来訪した時のこと。ナゴールの時期ではありませんでした。しかし女王をしのんで飛び込みの儀式を行ったところ、つるに十分な弾力性がなく、飛んだ人は地面に叩きつけられて亡くなりました。
現在のナゴールには大きく2つの目的がある
ナゴールは成人の儀式として取り上げられることが多いため、その印象が強くなっています。しかし調査の結果、大きく2つの目的に分かれました。それは「成人の通過儀礼」と「ヤムイモの収穫祭」です。ここではその2つの目的について解説します。
成人の通過儀礼
「成人の通過儀礼」としてのナゴールですが、これは日本の成人とは大きく異なります。
| 日本とナゴールの成人の違い | ||
|---|---|---|
| 項目 | 日本の成人 | ナゴールの成人 |
| 年齢 | 18歳 | 7歳~8歳 |
| 意識 | 受動的 | 自発的 |
| 意味 | 法律的に認められる | 村の中での地位を獲得する |
日本の成人は成年年齢(18歳)に達すれば自動的に認められるものです。これにより自分一人で契約ができたり選挙権を持つことになります。これは法律的に認められるということであり、責任が発生することになります。しかし学生は学生のままであり、立場が大きく変わるものではありません。
それに対しナゴールは7歳から8歳の少年が一人前の男になる準備ができたと自覚した時にジャンプします。そして、村人たちはそのジャンプが成功すると少年を一人前の男として認めるのです。その結果、村の中での地位を獲得します。
ヤムイモの収穫祭
ペンテコスト島では毎年4月にヤムイモの収穫が始まります。その収穫祭および豊作祈願としてナゴールが行われています。
豊作祈願として理想的なのは次のようなジャンプです。
上記のようなジャンプができれば翌年もヤムイモが豊作になると言われています。
本来のナゴールは収穫の時期に合わせて4月にのみ行われていました。しかし現在は観光名所の1つとなり4月から6月の毎週土曜日に観光客を楽しませるために行われています。
世界初のバンジージャンプ│候補は2つ
世界初のバンジージャンプは1979年のデンジャラス・スポーツ・クラブによるものが有名です。しかし調べてみると1977年に登山家が行った落下の模擬訓練がバンジージャンプのような体験であることが分かりました。
| 世界初のバンジージャンプ候補の出来事 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 候補1 | 候補2 |
| 年 | 1977年 | 1979年 |
| 国 | アメリカ | イギリス |
| 人物 | マイク・マンガー チャーリー・ファラウー | デビッド・カーク サイモン・キーリング アラン・ウェストン ティム・ハント |
| 高さ | 210m | 76m |
登山家によるバンジージャンプ
1977年にアメリカのコロラド州にあるエルドラド・スプリングスで登山家のマイク・マンガーとチャーリー・ファラウーがバンジージャンプを成功させた可能性があります。二人はパタゴニアのモンテ・フィッツロイへの登山に備えて、弾力性のあるナイロン製のロープで長距離落下の模擬訓練を行っていました。高さが210mの壁の頂上にある大木までよじ登り、ロープの片方を木に、もう片方を体に結びジャンプするというものです。落下距離は約40mありました。
デンジャラス・スポーツ・クラブによるバンジージャンプ
世界初として有名なバンジージャンプは1979年4月1日にデビッド・カークによって行われました。場所はイギリスのブリストルにあるクリフトン吊り橋で高さは250フィート(76m)あります。デビッド・カークがジャンプした後でサイモン・キーリングとアラン・ウェストンが二人同時にジャンプし、最後にティム・ハントがジャンプしました。4人は全員デンジャラス・スポーツ・クラブのメンバーです。このクラブは危険なアクティビティを専門に約10年間活動しました。デビッド・カークはこのクラブの創設メンバーの一人ですが、惜しくも2023年10月21日に78歳で亡くなっています。
筆者の見解│世界初はデンジャラス・スポーツ・クラブ
登山家のマークとチャーリーが行ったナイロン製ロープによる落下は次の登山に備えての模擬訓練であり、飛ぶことが目的ではないと考えられます。それに対しデンジャラス・スポーツ・クラブは飛ぶことを目的としていますので、私はデンジャラス・スポーツ・クラブのジャンプが世界初のバンジージャンプだと考えています。
日本初のバンジージャンプ│候補は2つ
日本のバンジージャンプ発祥の地は山形県朝日村と言われています。しかし同じ年に南知多グリーンバレイの常設バンジージャンプが営業を始めました。
| 日本初のバンジージャンプ候補の出来事 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 候補1 | 候補2 |
| 年 | 1994年 | 1994年 |
| 住所 | 山形県朝日村 | 愛知県南知多町 |
| 施設 | ふれあい橋 | 南知多グリーンバレイ |
| 高さ | 34m | 20m |
山形県朝日村のバンジージャンプ
山形県朝日村(現在の鶴岡市)のバンジージャンプは1994年に開設されました。場所はふれあい橋で日本のブリッジバンジーとしては初めての施設です。開催時期は毎年4月20日前後から11月中旬で、高さは34mあります。また、ウェディングでのバンジーや仮装でのバンジーなど様々な企画がある施設です。しかし2005年8月15日に従業員が亡くなる事故が発生し、運営会社がバンジージャンプ事業から撤退。現在は閉業しています。
南知多グリーンバレイのバンジージャンプ
愛知県南知多町にある南知多グリーンバレイのバンジージャンプは1994年7月23日に設立しました。テーマパーク系の常設型バンジージャンプ施設としては日本初で高さは20mです。このバンジージャンプは施設内のアトラクションの1つであり、入園料とは別に追加料金を支払うことで参加することができます。また、どうしても飛ぶことができなかった人は奇跡の券という再チャレンジ券をもらうことができ、1年以内であれば保険料のみで再チャレンジが可能です。
筆者の見解│どちらも日本初!
両方とも日本初でいいと思います。山形県朝日村のバンジージャンプはブリッジバンジーとして日本初。南知多グリーンバレイのバンジージャンプはテーマパーク系の常設バンジージャンプとして日本初。どちらも違う形で同じ年に始まった。これが一番平和な気がします。
また別の意見として、南知多グリーンバレイのバンジージャンプが先とも考えています。理由は山形県朝日村のバンジージャンプの開設日を確認できていないからです。日付を確認することができたのは1994年8月20日に行われた朝日村バンジージャンプ大会。大会の前に試験的に飛んでいるような気もしますが、仮にその日が初バンジーだとすれば7月設立の南知多グリーンバレイの方が先になります。
世界のバンジージャンプの歴史│国際基準ができるまで
ここでは世界初のバンジージャンプからバンジージャンプの国際基準ができるまでを年表形式で紹介します。
【ご注意】年表内容はインターネット上の情報を参考に作成したものです。内容に間違いがあっても当方は一切の責任を負いません。
- 1977年
某月登山家による長距離落下の模擬訓練登山家のマイク・マンガーとチャーリー・ファウラー。アメリカ、コロラド州、エルドラド・スプリングス。アルゼンチンの南部、パタゴニアにあるフィッツロイへの登山に備えてナイロン製のロープを使って長距離落下の模擬訓練を行っていた。落下距離は約40m。
- 1979年
4月1日デンジャラス・スポーツ・クラブの4人がジャンプイギリス、ブリストル、クリフトン吊り橋。250フィート(76m)の高さ。
- 1979年
10月8日デンジャラス・スポーツ・クラブの5人がジャンプ内1人は女性。アメリカ、カリフォルニア州、サンフランシスコ、ゴールデンゲートブリッジ。4人が警察に拘束された。2人がスピードボートで逃亡した。参加は6人。
- 1979年10月
~1980年1月
(未特定)クリス・シグルコウがジャンプニュージーランド、マールボロ、ペロルス橋。オリジナルのパラシュートハーネス付バンジーロープをテストするため。ロープを短くし合計3回ジャンプ。クリスはビデオ編集者で10月8日の映像を見る機会があり、それに感銘を受けた。
- 1980年代初頭A.J.ハケットとクリス・シグルコウが出会う
バンジージャンプを安全に行う方法を模索し始める。ニュージーランド化学産業研究省に相談した結果、バンジーコードの数式が開発される。それを使いバンジーコードの開発を進めた。この時点でヘンリー・ヴァン・アッシュも参加している。
- 1986年11月A.J.ハケット、クリス・シグルコウの2人がジャンプ
ニュージーランド、オークランド、アッパー・ハーバー・ブリッジ(グリーンハイス橋)。自分たちで開発したバンジーコードのテストをするためのジャンプ。
A.J.ハケットはその後もニュージーランド内の高さが異なる複数の場所でテストを繰り返した。そしてフランスに渡ったA.J.ハケットらはフランスでもカイユ橋からのジャンプを成功させた。さらにマイナス20度という寒さの中、ティーニュ・スキーリゾートのケーブルカーからのジャンプも成功。
- 1987年
6月26日A.J.ハケットのジャンプフランス、パリ、エッフェル塔。ジャンプの様子は世界中でテレビ中継された。
- 1988年3月世界初の商業バンジーサイトがオープン
ニュージーランド、オハクネに世界初の商業バンジーサイトであるAJハケット・バンジーサイトがオープン。
- 1988年
11月12日A.J.ハケットが商業用バンジーで初の通年営業を開始ニュージーランド、クイーンズタウン、カワラウ渓谷吊り橋。
- 1988年A.J.ハケットがジャンプ
ニュージーランドのオークランド証券取引所ビル。世界初のビルからのバンジージャンプ。
- 1990年バンジージャンプの国際基準誕生
A.J.ハケットらはバンジージャンプをより安全なアクティビティにするための行動規範を制定。これが現在もバンジージャンプの国際基準として使用されている「AS/NZS 5848」の始まり。
日本のバンジージャンプの歴史
ここでは日本のバンジージャンプに関する主要な出来事を年表形式で紹介します。
【ご注意】年表内容はインターネット上の情報を参考に作成したものです。内容に間違いがあっても当方は一切の責任を負いません。
- 1964年
3月19日東京都、読売ランド(現よみうりランド)営業開始 - 1994年
7月23日愛知県、南知多グリーンバレイ、バンジージャンプ営業開始 - 1994年
8月20日山形県、朝日村バンジージャンプ大会開催 - 1995年岡山県、鷲羽山ハイランド、バンジージャンプ営業開始
- 1995年
3月4日東京都、アメージングスクエア、「バンジージャンプダイビング」営業開始 - 1995年
3月12日群馬県、大理石村ロックハート城、「スーパーバンジージャンプ」営業開始 - 1995年8月
(未特定)千葉県、マザー牧場、バンジージャンプ営業開始 - 1996年
2月24日京都府、ふれあいスポーツDAIGO、逆バンジー、事故発生 - 1996年
3月23日岐阜県、恵那峡ランド「逆バンジージャンプ」オープン - 1997年北海道、HOA北海道アウトドアアドベンチャーズ設立
- 1998年
12月5日以前
(未特定)東京都、よみうりランド、バンジージャンプ営業開始 - 1998年北海道、HOA北海道アウトドアアドベンチャーズ営業開始、「ブリッジスウィング」
- 1998年
12月20日大分県、城島後楽園ゆうえんち、逆バンジー「スカイショット」、事故発生 - 1999年以前
(未特定)群馬県、猿ヶ京バンジージャンプ場営業開始 - 1999年3月東京都、よみうりランド、リニューアルオープン
- 2001年
7月28日
~9月2日東京都、お台場メディアージュ、「Big Island Big Bangee」日本初の室内バンジー開催 - 2002年
6月22日群馬県、猿ヶ京バンジージャンプ場、事故発生閉鎖後、運営がバンジージャパンに変わり2013年に再開
- 2003年
10月4日
~10月5日群馬県、アドベンチャーフェスティバル、「みなかみバンジー」開催以降、毎年短期営業
- 2004年群馬県、みなかみバンジー設立
- 2007年
8月10日
~9月30日群馬県、みなかみバンジー営業開始以降、営業継続
- 2011年熊本県、五木バンジー設立
- 2012年
8月27日
~9月2日熊本県、五木バンジー、期間限定営業オープニングイベントでくまモンがジャンプ!
- 2013年群馬県、猿ヶ京バンジー設立
- 2013年
3月16日
~3月31日熊本県、五木バンジー、期間限定営業 - 2013年
6月28日群馬県、猿ヶ京バンジー、営業開始 - 2013年茨城県、竜神バンジー設立
- 2014年
3月1日茨城県、竜神バンジー、営業開始 - 2015年
3月1日熊本県、五木バンジー、営業開始 - 2015年奈良県、開運バンジー設立
- 2015年
7月18日
~8月31日東京都、お台場夢大陸~ドリームメガナツマツリ~、「お台場ンジー」 - 2015年
10月31日長崎県、ハウステンボス、「光のバンジージャンプ」営業開始 - 2015年
11月21日
~12月6日奈良県、開運バンジー、期間限定営業 - 2016年静岡県、富士バンジー設立
- 2016年
8月23日静岡県、富士バンジー、営業開始 - 2017年
3月19日奈良県、開運バンジー、営業開始 - 2017年3月長崎県、ハウステンボス、「VRの館」営業開始
VRバンジー「ウルトラ逆バンジー」
- 2017年
8月1日長崎県、ハウステンボス、バンジージャンプ事故発生 - 2019年
3月18日埼玉県、秩父ジオグラビティパーク、営業開始 - 2019年群馬県、八ッ場バンジー設立
- 2019年兵庫県、イングランドの丘、「エアージャンパー」営業開始
- 2019年
4月20日群馬県、八ッ場バンジー、営業開始期間限定で高さ106m。現在は45m(ダムの水量による)
- 2020年岐阜県、岐阜バンジー設立
- 2020年
7月11日岐阜県、岐阜バンジー、期間限定営業開始 - 2020年
8月2日岐阜県、岐阜バンジー、営業開始 - 2021年
3月20日長崎県、ハウステンボス、「VRワールド」オープンVRの館がリニューアル。「ウルトラ逆バンジー」が16席になる。
- 2021年
4月24日東京都、東京タワー、VRバンジー「東京タワーバンジーVR」営業開始 - 2021年
5月1日山形県、リナワールド、VRバンジー「ウルトラ逆バンジー」営業開始 - 2021年
6月21日埼玉県、秩父ジオグラビティパーク、「キャニオンバンジー」営業開始 - 2021年
11月26日
~11月27日沖縄県、来間大橋、宮古島バンジー開催 - 2022年
7月20日大阪府、あべのハルカス、VRバンジー「ハルカスバンジーVR」営業開始 - 2023年
12月18日福岡県、BOSS E・ZO FUKUOKA、VRバンジー「PayPayドームバンジーVR」営業開始 - 2024年
5月18日
~5月19日山形県、長井ダム竜神大橋、山形バンジー開催 - 2024年
7月1日大阪府、通天閣、「Dive&Walk」営業開始 - 2025年
3月17日大阪府、GRAVITATE OSAKA営業開始施設内「ブリッジバンジー」営業開始
- 2025年
10月17日東京都、RED° 東京タワー、VRバンジー「ウルトラ逆バンジー」営業開始
まとめ│バンジージャンプの世界は奥が深い
この記事ではバンジージャンプの起源や国内外の初バンジージャンプ、そして歴史を紹介しました。バンジージャンプの起源はナゴールです。そして世界初のバンジージャンプはデンジャラス・スポーツ・クラブによって行われました。日本初のバンジージャンプは2カ所の候補があり、山形県朝日村と愛知県南知多町です。バンジージャンプはA.J.ハケットが安全に行えるように整備し、日本では現在もバンジージャンプ場が増えています。この先もバンジージャンプの進化から目が離せません!
挑戦する旅が、あなたの日常を変える。


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