高所から飛び降りるという特性上、事故が起きた場合はその命を奪われる危険性もあるバンジージャンプ。スポーツやアクティビティーとして安全に楽しめるよう配慮されていますが、それでも不慮の事故が起こってしまう場合はあります。
今回は国内で起きたバンジージャンプに関する4つの事故について解説します。これからバンジージャンプを安全に飛ぶためにも知っておいて損はないと思います。
1995年9月10日 南知多グリーンバレイ
【事故発生日】1995年9月10日
【施設名称】南知多グリーンバレイ(愛知県知多郡)
【高さ】約18.5m
【被害状況】死者1名 従業員男性(愛知県半田市・64歳)
【事故内容】
男性客が二度ほど飛び降りるのをためらったため、従業員が声を掛けたところ、客が後ろ向きに飛び降りたのとほぼ同時に、声を掛けた従業員が転落した。従業員の右腕をつかんでジャンプしたとの説もある。運営会社の決まりで、ジャンプの指導員は台の上では命綱を常に着けなければならず、しかも台の先端に入ってはいけないことになっていたが、被害者は命綱を着けずに先端部にいたという。
【現在】運営中
1998年12月20日 城島後楽園ゆうえんち
【事故発生日】1998年12月20日
【施設名称】城島後楽園ゆうえんち(大分県別府市)
【到達点】約31m(逆バンジー)
【被害状況】客2人が重軽傷
【事故内容】
逆バンジー施設である「スカイショット」でゴムとワイヤの結合部分が外れ、座席が鉄塔に激突した。 結合部分の安全ピンであるロックピンが外れナットが緩み、ゴムとワイヤが空中で外れたのが原因。しかしロックピンが外れた理由については特定できていない。ゴムとワイヤを結合する留め具について、米国では先端が二又の 「割ピン」を使用しているが毎日の取り外しに時間がかかる上、繰り返しの使用ができないため「ロックピン」を使用するように変更していた。
【現在】廃止
2002年6月22日 猿ケ京バンジージャンプ場
【事故発生日】2002年6月22日
【施設名称】猿ケ京バンジージャンプ場(群馬県利根郡)
【高さ】約62m
【被害状況】軽傷2名 女性客(大阪府大阪市・26歳) 従業員男性(37歳)
【事故内容】
ジャンプ後、ゴムロープが伸びきったところで、足とゴムロープを繋ぐベルトから足が抜け、数メートル下の川に落ち、胸や顔などを打って軽傷を負った。又、橋の上で写真を撮っていた従業員男性も、跳ね返ってきたベルトが顔に当たって軽傷。
【現在】運営中(2013年再開)
2017年8月1日 ハウステンボス
【事故発生日】2017年8月1日
【施設名称】ハウステンボス(長崎県佐世保市)
【高さ】約20m
【被害状況】軽傷1名 男性客(福岡県古賀市・37歳)
【事故内容】
男性客が飛び降りロープが伸びきって戻ってきた時に、ゴム製ロープをジャンプ台側に固定する金属製のワイヤロープが切れ、地面に敷いてあるエアマットの上に落下。落下のはずみで、エアマットから地面に転げ落ちた。
【現在】廃止
最後に
今回は日本国内で発生したバンジージャンプの事故を4件解説しました。事故は発生していますが、今回の事故内容を見ると、正しく整備された施設で従業員の指示に従ってバンジージャンプを行えば安全な遊びであることを認識して頂けたと思います。どうしても飛べない場合は直前でやめるのも1つの選択肢だと思いますので、飛ぶ勇気だけでなく、飛ばないという選択をする勇気も持ってチャレンジしてみて下さい。
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