感想・ネタバレ有『ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』で学んだ3つの大切なこと

映画版のドラえもんは必ず映画館で見ると大人になってから心に誓ったので、

今年も期待に胸を膨らませて見てきました。

この記事では

  • 昔の作品と何が違うの?
  • ロコロココミックの中身は?
  • 大人が見ても楽しめるの?

そのような疑問に答えながら、この映画の良さを伝えます。

ちなみに今回は『クレヨンしんちゃんの映画予告』と

『ドラえもんが最初に登場するシーン』で、まずは泣きました。

当然映画を見ている最中もボロ泣きです。

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新旧の違いについて

この作品は1985年に公開された同名タイトルの2021年版です。

タイトルには『2021』とありますが、実際の公開は『2022年』です。

新型コロナウイルスの影響で1年延期されました。

さて、ここでは新旧の違いについて3つの項目に分けて書いていきます。

キャラクター・声優

  声優
キャラクター名 旧(1985年) 新(2021年)
ドラえもん 大山のぶ代 水田わさび
野比のび太 小原乃梨子 大原めぐみ
剛田武(ジャイアン) たてかべ和也 木村 昴
骨川スネ夫 肝付兼太 関 智一
源静香 野村道子 かかずゆみ
パピ 潘 恵子 朴 璐美
ロコロコ 三ツ矢雄二 梶 裕貴
ピイナ ※登場せず 松岡茉優
ギルモア 八名信夫 香川照之
ドラコルル 屋良有作 諏訪部順一

声優さんの変更に関しては特に違和感なく受け入れることができました。

主題歌

  • 旧:武田鉄矢『少年期』
  • 新:Official髭男dism 『Universe』

どちらもその時代にあった素晴らしい曲です。

個人的に映画の主題歌は武田鉄矢さんか海援隊のイメージが強いのですが、

調べてみると特別多いわけではないようです。

ストーリー

ストーリーに関しては違いが多いため、8つに絞ります。

変更1:冒頭のシーンがドラマチックに展開

  • 旧:キャラクターは登場せず音声のみ
  • 新:パピやピイナが登場。

旧作の冒頭は宇宙船のみが登場しキャラクターは一切登場しませんでした。

セリフはあるので大人になった今、どのようなシーンかは理解できるのですが、

恐らく子どもの頃は理解できていなかったと思います。

新作は具体的にキャラクターが登場し、さらに新キャラのピイナが登場することで、

よりドラマチックな展開となり感情移入がしやすくなりました。

変更2:出木杉くんが最初から撮影に参加

  • 旧:ジャイアンとスネ夫に誘われて途中から撮影に参加。
  • 新:最初から参加している。

映画ではあまり姿を見せない出木杉英才ですが、今作ではしっかり登場します。

旧作では2チームに分かれて映画の撮影が行われるのですが、

出木杉くんは先に誘われた『ジャイアン・スネ夫チーム』に入ります。

ちなみにもう1チームは『ドラえもん・のび太・しずかちゃん』です。

ところが新作では最初から堂々と撮影に参加。

さらにドラえもんも加わり、より迫力のある映画の撮影が可能となりました。

変更3:しずかちゃんとの映画撮影は全てカット

  • 旧:前述の通り2チームに分かれて映画を撮影
  • 新:スネ夫1択

しずかちゃんがノリノリで撮影していた『ねむれぬ森のリリカ』がまさかのお蔵入りに。

確かに本編と関係がないと言われれば、それまでですが少し残念。

変更4:ジャイアンとスネ夫がのび太の家に来た理由

  • 旧:クジラ型宇宙戦艦に映画セットを破壊されたため
  • 新:ドラえもんが映画の撮影に来ないため

ここは少し意外だったシーン。

映画セットをクジラ型宇宙戦艦に壊されたイメージしかなかったため、

2人が駆け込んできた時には「おっ、来たな」と思いましたが、

内容が全く違いました。

油断大敵です。

変更5:パピがピリカ星に戻るタイミング

  • 旧:クジラ型宇宙戦艦で連れていかれる。
  • 新:ドラえもんたちとともに行動する。

旧作では、しずかちゃんを救出したパピがそのままクジラ型宇宙戦艦で連れていかれます。

新作は、途中までの流れは同じですが、少し異なる展開があり、

パピはドラえもんたちと行動することになります。

変更6:ドラえもんたちがPCIAに捕まるタイミング

  • 旧:地下組織のアジトが見つかった時
  • 新:スモールライト奪還作戦の時

旧作では先に地下道を通って地下組織のアジトにたどり着きます。

その後、地下組織がPCIAに見つかり全員捕まることになります。

新作では通常の入り口からアジトにたどり着きます。

そしてPCIAに見つかってからはドラえもんたちだけ地下道を通って

その場から逃げていきます。

捕まるのはスモールライトを取り戻そうと敵の拠点に乗り込んだ時で、

このシーンは旧作には無い追加シーンです。

変更7:のび太の活躍シーンの追加

  • 旧:特に目立った活躍は無し
  • 新:のび太がすごい速さで駆け抜け命を救う

旧作では正直目立って活躍するシーンのなかったのび太ですが、

新作ではしっかり活躍するシーンが描かれました。

感動シーンの1つですので、ぜひ本編でご確認ください。

変更8:ラストシーン

  • 旧:地球へ戻る途中で終わり。
  • 新:地球へ戻ってからの出来事が描かれる。

旧作は地球へ向かって戻っている宇宙船が描かれて終わります。

新作では、地球に戻ってからの出来事が描かれ、まさかのあの人が再登場します。

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ロコロココミックについて

映画を見ると劇場でもらえる『ロコロココミック』

ここではその中身について解説したいと思います。

【内容】映画のキャラやメカ紹介、クイズの数々、マンガは2本立て

  • 表紙が『月間コロコロコミック』1984年8月号の表紙にそっくり
  • 映画に出てくるキャラクターやメカの紹介
  • 映画が始まるまでの暇つぶしに最適なクイズの数々
  • マンガは2本掲載『せん水艦で海へ行こう』『超大作特撮映画「宇宙大魔神」』

さて掲載されているマンガの1つ『超大作特撮映画「宇宙大魔神」』ですが、

試写会直前の出木杉くんのセリフと最後のジャイアンのセリフは若干問題があります。

昔の作品らしい表現ですが、今の時代ではNGですね。

子どもと行く方も多いと思うので見せる際は要注意です。

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この作品から学んだ3つの大切なこと

いつも大切なことを学ばせてくれる『ドラえもん』

今回は以下のようなことを学びました。

学び1:誰のせいでもないよ!それより問題は、これからどうするかってことだ

発言者:ドラえもん

これは日々思っていることですが、改めて言われるとやはり心に響きます。

何かが起きた時、まず犯人捜しをする人がいますが、それって意味あるんですかね?

それよりもその状況を受け入れた上で次に何をするかが重要なのでは?

何かに失敗した時も、その失敗した人物を責めるのではなく、

どう取り返していくかを考えるほうが重要だと思います。

もちろん当事者の反省や原因究明は必要かもしれませんが、

それが分かったところで個人を責めても意味がないと思います。

学び2:自分にできることだけをがむしゃらにやるしかないんだ

発言者:パピ

これも忘れがちですが、当然のことです。

どんな状況になっても自分にできることを精一杯するしかありません。

いまの時代、あらゆる情報が簡単に入手でき、それに踊らされる日々が続く人もいます。

影響の輪の大きい人なら、自分にできることが多過ぎて悩むかもしれませんが、

凡人であればできることは限られるので、できることをやるしかないと思います。

何もせずに諦めてしまえば、それまで。

人の評価や世間の話題に左右されず自分の人生を生きるべきだと思います。

学び3:一人で悩まないで、ボクたちにもちゃんと……(相談してほしい)

発言者:のび太 ※()内は想像

SNSをはじめ、これだけコミュニケーションツールが増えた時代でも、

自分の殻に閉じこもって誰にも相談できずに悩んでいる人がいると思います。

そんな時にはこの言葉を思い出して誰かに相談してほしいです。

私には人生で特に無駄だと思う時間の使い方が2つあります。

『探し物をする時間』と『一人で解決できないことを悩む時間』です。

前者はまだまだ改善の余地有りですが、後者は意識して減らしています。

自分だけで悩んでいても苦しいし何も解決しませんからね。

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最後に

大人にもおすすめの作品です

長々と書きましたが、この映画は旧作とは全く異なり感動作に仕上がっています。

旧作のリニューアル作品なので正直、そこまで期待していなかったのですが、

いい意味で期待を裏切られました。

旧作を見た人はもちろん、初見の人にもおすすめできる作品です。

ただし出てくる言葉が少し難しいので、子どもがどこまで理解できるかは疑問です。

そのあたりは親子の会話で解決してもらえればと思います。

とりあえず「戴冠式(たいかんしき)※」は理解しないと少し置いて行かれます。

※新国王が、即位のあとに行う戴冠の儀式

疑問点を2つ

スネ夫の技術力

パピを見た後の撮影で、小さくなったみんながスネ夫の改造したバギーに乗り込んで、

自由に運転をしていた。

スネ夫曰く、本当に運転できるように改造したと言っていたが、

あの時点でのドラえもんの道具って映画の撮影に絡むものばかりで、

ラジコンなどを改造するような道具は出していなかった気がする。

でもスネ夫はバギーのペダルまで動作する形に改造していた。

今の小学生ってそんなことまでできるのかな……。

息切れするドラえもん

ドラえもんはたまに高性能過ぎる時がある。

最初の撮影でのび太が宇宙船を拾い、先に家へ帰った時、

あとから駆け込んできたドラえもんの息が上がっていた。

ロボットという自覚はあるのだろうか……。

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