【ネタバレ有】『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』の感想。ぜひセワシくんに見てほしい映画。

公開初日、仕事帰りに見てきました!『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』
今回はリメイクではなく新作なので前回以上に楽しめました。

この記事は
 ・映画を観た上で他の意見も聞きたい人
 ・ドラえもんを愛してやまない人
 ・セワシくん
に向けて書いています。

又、多くのネタバレを含んでいますので、一度映画を見てから読むことをおすすめします。

それでは”パーフェクト”な記事を書いていきましょう!

スポンサーリンク

登場人物

ソーニャ 声:永瀬廉(King & Prince)

パーフェクトネコ型ロボットのソーニャ。パラダピアで生活する人々の安全を守るために、パラダピアの内部や周辺を警護したり牛を運んだりするロボット。なぜかこの手のロボットが出る時はネコ型が多く、ドラえもんが比較対象にされる。

マリンバ 声:井上麻里奈

ハンナの家族の依頼を受けてハンナを連れ戻しにパラダピアへ乗り込んだ賞金稼ぎ。ハンナから他の住人も助け出して欲しいと言われ名声と賞金目当てで乗り気に。公式のキャラクター紹介ではてんとう虫の姿をしているが本当の姿は異なる。

ハンナ 声:水瀬いのり

パラダピアの学校に通う生徒の一人。胸のバッジには太陽が輝いているが、これは上からシールを貼っているだけ。マリンバからもらった22世紀で開発された特製キャンディーを食べ続けることで、少しずつ自分の心を取り戻しバッジが三日月に戻った。

未来デパートの配達員 声:山里亮太(南海キャンディーズ)

タイムツェッペリンという時空移動機能付きの飛行船を届けに来た配達員さん。全体を通して登場シーンがワンシーンしかなく、ここぞとばかりに話をしまくる。ローンの支払いをお願いする姿の印象が強く登場時間は短いが記憶に残るキャラクター。

パラダピアの学校の先生 声:藤本美貴

『約束のネバーランド』のイザベラ的ポジションかと思ってたら、普通にいい人だった。生徒に注意をするときも、のび太の学校の先生みたいに怒鳴ったりはしない。登場回数は配達員さんより多いが心を失っているため、残念ながら印象的な場面は無かった。

レイ博士 声:中尾隆聖

狂気の天才科学者。人間を支配する光の研究を行っていたが現在は行方不明。話の都合上、登場時間は短いがセリフを話すたびに感じる圧倒的フリーザ感(もしくは”ばいきんまん”感)はさすが中尾さんと言わざるを得ない。

スポンサーリンク

ストーリー概要「いろんな人がいるから世界は面白いんだ」

理想郷に住みパーフェクト小学生になることを夢見るのび太。そんな中、偶然見つけた理想郷のパラダピア。ソーニャの話では「争いも犯罪もない、誰もが幸せに暮らせる世界」であった。その話の通り、誰もが幸せに暮らしているように見えるパラダピア。そしてジャイアンやスネ夫、しずかちゃんもそこでの暮らしを続けるうちに変わり始める。そのことに多少違和感を覚えるのび太。そして、その違和感はある出来事をきっかけに確信へと変わるのだった……。

スポンサーリンク

映画を見る際の注意事項と見どころ

【注意】入場者特典のパーフェクトまんがBOOKは後で読め!

入場者特典に限らず、公式ホームページや予告編など全ての前情報を知らない状態で見た方が楽しめる映画です。なぜなら冒頭でパラダピアがタイムパトロールに追われているから。勘のいい人ならこの段階でオチまで読めるので、あとは答え合わせをするだけになってしまいます。と言いつつ、オチが読めててもセリフの1つ1つが泣かせてくるのでドラえもんファンであれば問題なく楽しめると思います。

【見どころ】伏線回収が素晴らしい

テストの答案、四次元ゴミ袋、のび太に向かって飛んでくる虫、のび太の見た理想郷、晴れているのに降り出す雨など、かなりの数の伏線が仕込まれており、それらが全て映画の後半で回収されています。とてもよく考えて構成されており、その伏線回収能力の高さは素晴らしいと思いました。

【見どころ】ピリカ星登場

本作には前作の舞台となったピリカ星が登場します。「ピリカ星との親交深まる」という新聞記事がタイム新聞に掲載されています。一瞬なので劇中は見逃すかもしれませんが、実はパーフェクトまんがBOOKの中にも載っているページがあります。

【見どころ】タイムパトロールの台数が異常

私が知る限りは過去最高のタイムパトロール出動台数。『ドラえもん のび太の日本誕生』でギガゾンビを相手にしたときでも、そこまで多くの台数は出動していなかった。三賢人がいかに重大な犯罪を犯しているかが一目で分かる表現になっている。

スポンサーリンク

感想~疑問と考察も交えつつ~

野球のシーンで走っていたのび太がタッチアウトされたのはなぜか

この疑問は『なぜタッチアウトされたのか?』ではありません。『なぜのび太は走るべき状況になり得たのか?』です。走るということはシンプルに考えるとバットに当てたということ。つまり、のび太が打ったということ。これってすごくないですか? 何の道具の力も借りずに自力で当てたんですよ! テストの点数も10点とか15点とか地味に上がってるし、このまま成長し続ければパーフェクト小学生は無理でも平均的な小学生にはなれるかもしれませんね。

のび太の母はなぜテスト返却日を知っているのか

これはダメ小学生にとっては恐怖でしかないと思います。予知能力でしょうか。母の勘でしょうか。過去作品ではママ友から聞いたり先生から連絡があったりしたと思いますが、今回はそのような描写は一切無し。又、「今日、テスト返ってくるんじゃなかった?」と言っていることから、記憶からの会話と受け取れます。ということは学校からのお便りに書いていたのでしょうか。まさか、のび太自身が言っているわけないですよね。

未来デパートからローンの請求……ってか支払いどうしてるの!?

未来デパートの配達員がローンの話をしていましたが、そもそも秘密道具の支払いってどうしているのでしょうか。この映画から推測すると、ドラえもんの購入する道具は中古品や型落ち品が多いと思われます。ということはある程度安く入手できるということ。あとは無収入のはずのドラえもんがどのように支払っているか。ドラえもんがセワシくんの所有物であることを考えると、セワシ家が支払っているとも考えられます。又、ドラえもんはクレジットカードを所有しているという噂もあります。ということは収入がある? ドラえもんとセワシ家との間にリース契約が成り立っており、その支払いの全部または一部がロボットの収入となるのであれば理屈は通りそうです。ま、夢を与える漫画に対して、そんな野暮な話はやめておきましょう。

ドラえもんがセワシくんを裏切る発言をしている

ドラえもんが野比家に来た理由には諸説ありますが、ここでは0巻を参考に『100年経過しても返済しきれない借金を作るのび太の運命を変えるため』と解釈した上で話を進めます。ちなみにこれを書いている途中で思ったのですが、のび太以降の野比家はなぜ誰も自己破産しなかったんでしょうね。自分の代で返済できると考えていたのでしょうか。

さて本題ですが、『のび太の運命を変えるため』には『のび太自身が少しは変わる必要がある』と思います。つまりドラえもんの目的は『のび太自身に成長してもらい自分の力で運命を変えてもらう』ということ。それに対し今回の映画でドラえもんは「パーフェクトになんかならなくていい。ダメ小学生なんて言ったけど、本当はそのままののび太くんが……ぼくはそのままののび太くんが……」と発言しています。『そのまま』と言ってしまっています。つまり『変わるな』と。この瞬間のドラえもんは自分の本来の目的を忘れているのではないでしょうか。のび太を『変えるため』に来たのに『そのまま』でいいと。

ただし映画を見てもらえば分かると思いますが、ドラえもん自身はその発言を最後まで行っておらず、あくまで「そのままののび太くんが」で終わっています。良いとも悪いとも好きとも嫌いとも言っておらず「そのままののび太くんが」です。もしかすると、このタイミングでドラえもんの心とは違うロボット本来のプログラムの部分が働き、発言を制御したのかもしれません。さすが、今作でも鼻水が出るほどの高性能ロボット。なかなか侮れませんね。

スポンサーリンク

最後に

さて長々と書いてきましたが、ストーリー自体はとてもよく出来ており、問題なく泣けましたのでドラえもんファンであれば見て損はないと思います。ただ内容的に少し考えさせられることが多く、少し子ども向けでは無いような気がしました。レン博士の生い立ちはいじめを象徴とする表現もありますので、リアルにその渦中にいる人にとっては少し辛い内容かもしれません。

またパラダピアでの生活に対してどう思うかですが、私はまっぴらごめんですね。競争原理が働いてこそ成長があると考えているので。ホテル暮らしは楽しそうだし、算数×体育も気になるし、食事し放題なんて最高なんだけど、パラダピアンライトだけは浴びたくありません!

コメント

タイトルとURLをコピーしました