「毎日が憂鬱で何をしても楽しくない」「何かをしようと考えても特にやりたいことが思い浮かばない」そう思ったことはありませんか?
そんな人におすすめしたいアクティビティがあります。それがバンジージャンプです。実はバンジージャンプは人生が変わるような体験ができるアクティビティと言われています。
なぜなら恐怖を乗り越えることで得られる圧倒的な達成感や日常では味わえない感情の変化、そして自分の意志で決断したという喜びが、人生にポジティブな変化をもたらすからです。
私は退職と離婚で全てを失い、初めての一人暮らしで何をしても楽しいとは感じない日々が続いていました。せっかく時間ができたので前からやりたかったバンジージャンプでも申し込もう。まぁ飛べたところで何も変わらないだろうけど。そんな軽い気持ちで申し込みました。
ところがどっこい、バンジーめっちゃ楽しいやん!!
そう感じた私はこの体験を誰かに伝えたい! そう思い、記事を書きました。
この記事では私が初めてのバンジージャンプで感じた感情の変化と実際の開運バンジーの流れを伝えます。この記事を読むとあなたのワクワクが止まらなくなりバンジージャンプに挑戦してみたくなります。
私の人生は変わっていませんが、様々な人との出会いで気持ちは変わりました。何をしても楽しくない人はぜひ最後まで読んでください。
バンジージャンプとは
橋や塔などの高所からハーネスやロープ、カラビナなどの装備を装着し安全性を確保した上で飛び降りるスリルを楽しむエクストリームスポーツの1つです。施設によって高さは異なりギネス世界記録に認定されているマカオタワーのバンジージャンプは233mの高さを誇ります。
バンジージャンプの詳細をもっと知りたい方は次の記事を読んでください。
開運バンジーを選んだ3つの理由
バンジージャンプ施設は国内だけでも10カ所以上あります。専用の施設として建てられたものや他の施設の一部として併設されているもの、さらにVRとして疑似体験できるものなどがあります。
それでは、なぜ私が開運バンジーを選んだのか。その理由をお伝えします。
通年営業している
まずは開運バンジーが通年営業している施設であることです。他のアクティビティもそうですが、場所によっては夏場のみなど期間が限定されたり、集客のしやすい土日祝のみに限られて営業している場合があります。しかし開運バンジーは通年営業を行っており希望する日に申し込むことができました。
高さが30mと低く初心者向けである
次に高さが30mであるという点です。バンジージャパンが運営する施設の中では一番低く、初めて飛ぶのであれば高さは必要ないと考えました。VRで疑似体験することも考えましたが、一人であの装置に乗り「わー!!」「キャー!!」と騒ぐ姿はとても他人に見せられたものじゃないなと思いやめました。
場所が自宅から近かった
最後に自宅から車で1時間程度の場所にあったことです。これが一番の理由かもしれません。今回の参加費用だけで12,000円支払う必要があり、費用はできるだけ抑えたいと考えていました。そのために旅費や宿泊費などがかからない開運バンジーを選びました。
申し込みからジャンプを終えるまでの詳細
ここでは実際の申し込みから飛び終えて解散するまでの詳細を感情の変化とともにお伝えします。実際の流れを理解しながら、バンジージャンプの世界を追体験してください。
前日に申し込みを行う
退職をして時間ができた時に「年内に飛んでおきたい」と考えていたのですが、気付けば年末。
- 冬休みになれば参加者や見学者が増えるかもしれない
- 天気予報を見ると連日雨模様で、晴れる日が明日しかない
- でもやっぱり飛ぶのは恐い
などという思いが交錯する中、
今飛ばないと一生飛べない気がする!
その思いが一段と強くなり申し込みに至りました。
申し込み方法については今後、別の記事にまとめます。
前日の夜に申し込みましたが、予約受付終了や満席ということはなくスムーズに予約することができました。明日に備えて早めに寝ることにします。
会場に向けて出発
当日──
恐怖と緊張と冬の寒さから昨日はぐっすりと眠ることができませんでした。そして朝から降りかかる葛藤と後悔。
- なぜ自分は申し込んだのか
- 自分は本当に飛べるのか
- 今からでもいい、キャンセルしようか
出発時間のギリギリまで思い悩みました。でも……出発しました。
当日のキャンセル料は、100%
その事実が私に重くのしかかり、葛藤や後悔の念もろとも私を押しつぶしました。
到着後、時間が余ったので付近を散策
バンジージャパンの公式サイトには「受付の15分前には到着するように」と書かれていたので、交通状況も加味し余裕を持って出かけたところ、受付の1時間前に到着しました。柏原市斎場や信貴フラワーロードを通るルートで行ったのですが、道中が山道とはいえ、道は舗装されており走りやすい道でした。アップダウンや急カーブが多いので苦手な方は三郷町方面の方がおすすめです。

駐車場は近隣の有料駐車場に止める必要があるのですが、周辺は全て1日500円でどこを選んでも料金は変わらないようです。私はバンジージャンプの受付がある尾崎モータープールに止めました。料金は駐車場にある料金箱に入れるのですが、小銭がなく駐車場の管理人さんも不在だったため、近くにいたバンジージャパンのスタッフに両替をお願いしました。

小銭がないので両替をお願いします。

こっちは駐車場とは関係がないので無理です。

(まぁ、そりゃそうか・・・)

でも管理人さんが来てるのをほとんど見たことがないので、帰る時に入れれば大丈夫だと思いますよ。
親切なスタッフさんはそう教えてくれました。じゃあ入れなくても大丈……あっ、帰りにちゃんと支払いましたよ。

さて、前日に信貴山 朝護孫子寺(しぎさん ちょうごそんしじ)の地図を印刷していたのでそれを見ながら進みます。ですが、この記事の本題はバンジージャンプなので地図に丸を付けた場所のみ紹介しておきます。ちなみにバンジージャンプの前後で奥の院以外は回ることができました。

開運橋


どうやらここから飛ぶようです。散々公式サイトやGoogle MAPで見慣れた風景。まだこの時は実感がなく「ついにこの日が来たかー」ぐらいに思っていました。
白虎と大寅

白虎の見た目は虎だと思っていましたが、龍のように見えました。

こいつを見なきゃ帰れない。朝護孫子寺の顔、大寅!
仁王門

仁王様。いつもにらまれてる気がするんですよね!
いざ受付へ!

念のため、予約時間の15分前に受付へ戻ったところ、
人がいる!?
バンジージャンプの参加者であろう人が駐車場で待機していました。平日の日中なので、まさかとは思いましたが、私以外にも参加者がいたのです。しかも女性!!
さすがに間違っていたら嫌なので声をかけることはせず、そのまま受付の時間を迎えました。ちなみに同じ回の参加者は私を含め3名でした。
受付での流れは次の通りです。
- 参加同意書にサイン
- 料金の支払い
- タブレット端末で保険の申込み
- 荷物をロッカーに入れる
- 体重測定
- ハーネス着用
- 飛び方の説明
- 飛んだ後の説明(カラビナ装着の練習)
- GoProについての説明

まずは参加同意書にサインをします。内容としては「バンジージャンプで怪我をしても運営会社に文句を言わないでね」というようなことが書いてあります。それから「GoProが必要なければ着けなくてもいいよ」ということも書いています。

保険の申し込みはiPadで行いました。名前や生年月日などいくつかの項目を入力し、最後にアンケートと自筆のサインをしました。アンケートの内容が「沖縄にもバンジージャンプの施設ができたらいいと思いますか?」というような内容だったのですが、いつかできるのでしょうか。調べてみたところ、2021年に期間限定ですが宮古島の海に向かって飛ぶことができたようです。

次は荷物をロッカーに入れて体重測定。持ち物はスマホとロッカーの鍵のみでそれ以外は全て置いていきました。体重は測定後、自分の手の甲にメモされます。マジックでデカデカと書かれ、消えるまではその状態で過ごすことになるので、気になる場合は手袋などを持っていきましょう。

そしていよいよハーネスを着用。冬なので分厚いジャンパーを着ていたのですが、脱ぐ必要はなくそのまま付けてもらえました。
ハーネスを着用すると、ついに飛ぶのかという感情とともに改めて緊張してきました。しかしスタッフのお姉さんの説明は容赦なく続きます。次は飛び方などの説明です。
- 足場から爪先を少し出す
- 両手を広げて正面を見る
- カウントダウン後にそのまま倒れ、傾いたところでジャンプ!
- 上からロープを伝って降りてくるカラビナをハーネスに付ける
- OKの合図をスタッフに出す
- 引き上げられるまで何も触らず余韻に浸る
- スタッフが全て操作するので何もすることはない
- 手を少し斜めに広げるといい感じに撮れる
うん、一応、理解はできました。カラビナを付けてOKサインを出す練習も上手くこなしました。
でも感情がついてこない!
しかも、右腕にはGoProが付いてるんですよ、なぜか。単純な理由なんですけどね。私が1番に飛ぶことになったんです。3人いるのに。
3人もいるのにぃぃぃぃぃ!!
──
ちなみに下記の注意事項は説明の時や開運橋に移動してからも繰り返し行われました。
- アクセサリー類を全て外しているか
- ポケットなどの中身を全て出しているか
- 靴紐はしっかり結んでいるか
危険が伴うアクティビティであることに加えて、靴の落とし物などが多いようです。
開運橋からのバンジージャンプ
受付からジャンプ場までは時間にして1分程で到着します。しかし、そのわずかな時間で参加者のあいだに会話が生まれました。他愛のない会話です。「飛ぶのは初めてですか?」とか「こういうアクティビティが好きなんですか?」とかその程度です。
でも、なんか、それが良かった!
その会話でお互いの中に仲間意識が生まれました。いや、たぶんハーネスを付けた時や説明を受けている時にも、それはあったのだと思います。でも声には出さなかった。
それが、いざジャンプ場に向かうとなった時は自然と声をかけ合っていました。お互いの緊張を確かめ合うかのように。少し打ち解けることができたのでハーネスを装着した状態の写真を仲間に撮影してもらい、いよいよジャンプ場に足を踏み入れます。
柵を乗り越え、一度座って待機。その間にもう一度カラビナを付ける練習を行いました。
そして、ついにその時が来ました──
足場に立つ。爪先を出すために下を見る。

(あっ、無理。恐い!)

もう少し爪先出してくださーい。

(無理、落ちる。)
※カウントダウンまではスタッフさんが持ってくれているので落ちることはありません。
前を向く。両手を広げる。
今ならまだ引き返せる!!
仲間に手を振る。GoProの電源が入る。
ここで覚悟が決まりました。飛ぶしかないと。

5,4,3,2,1,バンジー!!

(カウントはえぇぇぇぇぇ!!)
──
やり遂げました。ロープが伸び切った瞬間の安堵と達成感。そして心に残ったモヤモヤ感。その理由は後で分かりました。
飛び終えた後はスタッフさんからも仲間からも優しいお声かけをいただきました。そして自分はやり遂げたんだと改めて実感しました。
ちなみに後の2人はキャーキャー言いながらもめっちゃ楽しそうやったんで、自分が一番ヘタレやんと思いましたが、胸の内に秘めておきます。
バンジージャンプを終えて
同じ時間の参加者が全員飛び終えると受付に戻り、帰り支度をして解散となります。
装着していたハーネスやGoProを外します。ここで改めて飛んだんだなぁということを実感します。そして荷物をロッカーから取り出したら少し待機します。近くに座席があったので皆でそこに座りました。
しばらくするとスタッフさんが参加者に2つのものを配り始めます。

1つはバンジージャンプを行った証明になる認定証です。これは今後、バンジージャパンの施設でジャンプする時の割引券として使えます。認定証の写真と本人確認可能なものがあれば、認定証自体は持ち出す必要がないそうです。

もう1つは自分が撮影したGoProの動画です。オリジナルのUSBメモリで受け取りました。これはiPhoneであればその場に転送ケーブルが準備されているので、すぐに自分の端末で動画を確認することができます。私はAndroidユーザーなので家に帰るまで見れませんでした。

そして期間限定のイベントとして、公式のインスタグラムをフォローした人を対象にくじ引き抽選会がありました。私はインスタグラムの登録をしていないので不参加です。このイベントは2026年2月28日まで開催されています。
他の2人が抽選でもらった割引券を受け取るのを見届け、この日は解散となりました。
率直な感想
ここでは、今回の体験を通しての率直な感想をお伝えします。ここを読めば人生が変わらない理由や何をしても楽しくなかった私が楽しめた理由、モヤモヤ感の正体などが分かります。
飛んでも人生は変わらない
当然ですが、飛んでも人生は変わりません。高い場所から安全な装備を付けてジャンプしただけですから。こんなことで人生が変わったらみんな飛びますよね。でも恐怖に打ち勝ったという達成感と自己肯定感は確かに残りました。この経験を踏まえて、この先の人生をどう変えるかは、これからの自分次第です。
バンジージャンプを楽しめた理由
これは人との出会いがあったからです。一緒に飛んだ仲間、バンジージャパンのスタッフさん、飛ぶ姿を見て「もうこれで恐いものはないわね」と声をかけてくれたお姉さん──たまたま恵まれただけかもしれませんが、人との出会いって素敵だなと改めて感じました。もしこれが参加者は自分一人で、スタッフさんから淡々と説明され、周りに見学者が1人もいなかったら、ここまで楽しむことはできなかったでしょう。この日に参加すると決めて行動を起こすことができた自分に拍手を送りたいと思います。
モヤモヤ感の正体
スタッフさんから2秒で終わると聞いた時から薄々気付いていましたが、自由落下の時間が短すぎました。もっと長く落ちたいというのが正直なところ。バンジージャンプが初めてということもあり自由落下の時間を考えていなかったのが敗因です。でも2秒は短い。2秒で12,000円。
これは本当に心残りなのでもう一度バンジージャンプをする機会があれば、さらなる高みを目指したいと思います。
まとめ│人生は日々挑戦の繰り返し
今回は私が初めてバンジージャンプに挑んだ話とその時に感じた感情の変化についてお伝えしました。結局、人生を変えることはできませんでしたが、恐怖に打ち勝つことでまた1つ強くなることができました。そして人との出会いの素晴らしさを改めて実感し、今回のアクティビティを無事に最後まで楽しむことができました。多少のモヤっと感は残りましたが、それが次の挑戦につながると考えれば、それで良かったのだと思います。
もしここまで読んでいただけたなら、あなたも何も楽しめないことを思い悩まずに、まずはバンジージャンプを飛んでみませんか?
5,4,3,2,1──
挑戦する旅が、あなたの日常を変える。



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